沈殿物を撹拌

思ったこととか感じたことの備忘録です。

マックでしゃべり倒し

地元の友人から連絡が来た。

里帰りしていると伝えたら、暇だったら会わないかとお誘いしてくれたのだ。二つ返事でOKした。

 

行きたいところをリクエストされたのでマックと言った。食べものよりまず人と話したい。時間を気にせずゆっくり出来る場所を選んだ。

車で迎えに来てくれた友人は手土産にイチゴを持ってきてくれた。大好物なので至れり尽くせりだ。ありがたい。

 

二人で国道沿いのマックへ。地元のマックには初めて行ったが、席が広々として解放感があり居心地がいい。都会には無いロードサイド店っぽい感じ。遠慮なくテーブル席に座る。

友人は早くに結婚して子供を産んだので、娘さんはもう17歳だ。進路はどうするのか聞いたら本人は色々悩んでいるようだけど、親としては出来る限り希望を叶えてあげたいと言う。素晴らしい事だ。

私たちは同い年なのに、片や子育てに終わりが見えていて、片やこれから産むというなんとも不思議な感じ。私も自分が大丈夫なのか、やって行けるのか不安だけど、友人は友人でこれからの張り合いや生き甲斐をどうすればいいのかわからないと言う。

しかも友人は嵐ファンだ。娘と一緒にコンサートを楽しんでいたけど、2020年で活動休止となると、娘の独り立ちと時を同じくして嵐の応援もできなくなる。人生の楽しみが無くなると嘆いていた。

最近は甲子園球児に推しを見つけて応援するのが楽しいと言っていたので、それもいいと思う。春のセンバツから夏の甲子園、ドラフト会議、入団とキャンプまで追えば1年楽しめる趣味だし。

 

帰り際に、友人は義母を亡くしていたので軽くお悔やみを伝えた。そうしたら更に話したいことがあったらしく車内で会話が続いてしまい、結局家に着くまで話が終わらないので遠回りした。

話によると、友人のお義母さんは2年ほど前から体の調子が良くなく、食欲がなくなってどんどん痩せていってしまったとは聞いていた。しかし、病院で検査をしても体に異常はないらしい。結局、以前処方された薬が合わなかったのではないか、との結論で、その薬をやめてみたらしい。そうしたら調子が良くなり、食欲も回復したとのことだった。

 

しかし、しばらく経って、また食欲が無くなったしまったそうだ。

 

また痩せていく義母に、家族も医者も本人も首を傾げ、仙台の大きな病院で検査入院をすることになった。1週間ぐらいで帰れる、というので呑気に構えていたら、入院後半で検査値に突然異常な数値が出たらしい。詳しくはよくわからないが、どうやら腎臓が機能していられる数値をとうに超えているので、このまま内臓全体が弱るのは避けられないほど急変してしまった。

色々処置をしたらしいけど、医者も急変の原因が分からず、そのうちに傷みが激しくなってモルヒネの投与を勧められ、急いで親族を呼び寄せた。そうして、検査入院のつもりが義母はそのまま亡くなってしまったらしい。

なんとも壮絶だが、何が怖いというと、どの病院でも決定的な原因がわからなかったということだ。

直前まで検査で異常は見られなかったらしいし、医者も困惑していたらしい。しかし、友人曰く、最初に合わなかった薬がそもそもの原因ではないかと思っているそうだ。

薬は高血圧用に処方されたもので、新薬だったらしい。その時合わなかった影響が腎臓に蓄積して、急に機能しなくなったのではと言っていた。

しかし因果関係の証明が難しいので、薬害として訴訟を起こしても難しいだろうとも言っていた。

人間は突然いつどうなるかなんて誰にも分からない。友人の義母は慢性的な高血圧で、長年薬が手放せなかったとのことなので、日々の健康づくりが大事だとも思った。

 

ちょっと重いが、人生を考える話が聞けたことに感謝した。また会おうと約束した。