沈殿物を撹拌

思ったこととか感じたことの備忘録です。

三角チョコパイで振り返る1年

駅前のマックによく行く。

 

駅から出かける用事のついでだったり、美容院の帰りだったり、病院の帰りだったり(あ、ちょっと韻踏んだ!)、小腹が空いたなぁと思ったらマックに寄る。

ここ最近頼むのは、チキンナゲットwithバーベキューソース、ポテトSサイズ、コーヒーの3つ。

妊娠するとマックポテトが食べたくなるというのはあるあるネタだけど、私はそれ以上にチキンナゲットが食べたくなる。これは、スーパーで売ってるチルドのチキンナゲットではダメなのだ。『バーベキューソース』ってのもかなり重要で、このワンセットではじめて私の妊娠中の胃?舌?は満たされるらしい。しかし、ナゲットだけではこの重要なソースが余ってしまうので、ポテトでもディップして食べる。美味しいソースが無駄なく消費できる。

コーヒーはカフェインが含まれているので妊娠中は控えた方がいいので数ヶ月避けていたが、安産祈願の帰りに立ち寄ったステーキレストランのサービスについてきたコーヒーを一杯ぐらいいいだろうと思って飲んだら、まぁこれが美味い。フツーのドリップコーヒーなのにやたらと美味い。妊娠中で味覚が変わったのか、今まで代わりに飲んでたデカフェのコーヒーが味気なくて物足りなかったのかはわからないけど、それ以来「週に1杯くらいならなんの問題もないだろう」と思って飲んでいる。

 

そして、三角チョコパイだ。

マックでは一年の中で期間限定の商品を毎年販売するが、三角チョコパイもそのひとつらしく、去年も11月ごろにラインナップされていた。

1年前、私は仙台市泉区のアパートに暮らしていて、そこは主人の会社借り上げの部屋だった。6月で自分が一人暮らしをしていたアパートを引き払い、そこで主人と一緒に暮らし始めて、結納やら入籍やら諸々を済まし、結婚式の概要も決まったので招待状を準備していた。

招待状はネットで購入した手作りキットで、ひとつひとつ折ったり組み合わせたりリボンを付けたりしなきゃいけなかったので、手先の器用な妹に手伝いを頼んだのだ。

妹は、夫と子供二人を連れてやってきた。私の住んでいる部屋に来るのは初めてだったので、妹はなかなか興味津々だったようだ。というのも、主人は私がこの部屋に転がり込むまで長年ずっと一人暮らしだったので、部屋の至るところにその形跡がある。というかその形跡しかない。妹は早くに結婚していて、中年男性の一人暮らしの部屋なんぞに縁のない人生だったから、どんなものかワクワクするやら座りの悪さを感じたらしい。実際、テレビやPC周りの設備の妙な充実ぶり(ごちゃごちゃしているともいう)と、一貫性のないインテリア、物の多さにビックリしていた。

スカパーでMTVを見ながら、私たち二人は招待状を手作りした。結ぶリボンの長さに余裕がなくて、綺麗な結び目にするのに手間取ったけど、すぐに慣れた。妹の夫は近くの釣り用具店へ時間を潰しに行き、子供二人のうち上の女の子はYouTubeでひたすらにsatisfying videoを見て、下の男の子は大人しく持参のブロックで遊んでいた。

 

私が手伝いのお礼を何かしようと思っていたら、妹一家は三角チョコパイが食べたいと言っていたので、妹の夫が運転する車で、最寄りのマックに行った。

持ち帰ったチョコパイを子供たちが上手く食べれなくて、中のチョコをボトボト落とすのを笑いながら拭いてあげた。

 

こんな感じの、まぁどうでもいいっちゃどうでもいい思い出なのだけれど、その後、私は

団地へ引っ越し、

熊本で結婚式を無事行い、

仙台で友人を招いてパーティを開き、

主人が転職により先に引っ越し、

長年勤めた会社を退職し、

団地を引き払い(滞在わずか半年)、

川崎市に引っ越し、

いま妊娠5ヶ月になっている。

 

1年前、仙台市泉区のアパートで妹家族とチョコパイを食べていた私は、自分が1年後に川崎市のマックでコーヒーを飲んでいるとは夢にも思っていないだろう。

さらに1年後は、子供を抱いてマックでポテトを食べているのだろうか。

どーですか?1年後の私。