沈殿物を撹拌

思ったこととか感じたことの備忘録です。

アテローム日記

先週の金曜日(9月8日)あたりから、背中にずっと出来ている膨らみが痛い。

これはどうやら粉瘤、アテロームというもので、何かしらの原因で老廃物が外に排出されず皮膚内に溜まってしまう腫瘍のようなものらしい。

以前ここが痛くなったのは4年以上前。息子を妊娠している時期だった。その時は風呂場で中の老廃物を絞り出して(これがまた臭いのなんの……)消毒していたらいつの間にか落ち着いていたが、年月が経ってまた炎症を起こしているらしい。

 

何をしてても背中がズキズキと痛い。吹き出物が悪化して膿んでしまったときの痛みだ。

しかし、前のように中の膿を絞り出そうとしてもなかなか出てこない。押すとめちゃくちゃ痛いのであまり強くも絞れない。

仕方がないので意を決して皮膚科に行こうと思う。皮膚科という所はどこもかしこも混んでいるので1日の予定が潰れる覚悟をしなければ。

 

9月13日

昨日から息子の鼻水と咳があり、幼稚園を休んでいる。咳がひどいので小児科にかかろうと思い、ついでに私の皮膚科にも行く。

皮膚科のほうが開くのが早いのでそっちが先。

 

行った皮膚科は確かに混んでいたが、40分くらいで案内されるとのこと。

しばらく待ったあとに診てもらったら、やはり粉瘤が炎症を起こしているらしい。中の脂が溜まった袋が破けているかもしれないとのこと。赤く腫れた患部は対処療法しかできないので、とりあえず別室で切開して中の内容物を取り出す事になった。

 

ベッドにうつ伏せになり、炎症部分に局部麻酔を打つ。局部麻酔の注射って何でこんなに痛いんだ…。ベッドの側で大人しく立っている息子がどこかに行かないように手を繋いでたんだが、注射が痛すぎて息子の手をめちゃくちゃ強く握ってしまった。息子はちょっとイヤそうにしていた。

 

麻酔が効いた頃に皮膚科の先生に内容物を絞り出してもらう。背中なのでどんな処置をしているかよくわからないんだけど、どうやら切開した部分にシリンジか何かを入れ、周りを手で押して中を吸い取ったり絞り出したりしているらしい。

途端になんとも言えない臭いがして、助手の方が処置室の換気扇をつける。この臭いは何と言うか…例えるなら真夏に1日放置した青魚の腐った生臭さというか…こんなものが自分の皮下にあったと思うと改めてびっくりする。

 

ある程度取り出したあとは、消毒してガーゼをあててもらった。今日はお風呂もシャワーも禁止。

起き上がって取り出したもの?を見せてもらったら、血とともに茶色いカス状の物がたくさんあり、これが破れた袋の残骸かもしれないとのこと。

 

抗生物質と痛み止め、消毒液を処方してもらった。内容物を取ったので傷が治ればこのまま完治することもあるけど、数年経って再発する可能性もあるので、その場合は炎症を起こす前に形成外科で切除することをおすすめされた。市内で診てくれる病院も教えてくれてありがたい。

息子は処置のあいだ終始大人しくしてくれていて、先生にめちゃくちゃ褒められていた。

 

帰りに息子の小児科にも寄り、咳止めを出してもらった。息子はとにかく病院が大嫌いなので、今までは泣いて逃げるのをなだめすかして膝に乗せてだけど、今日は「おいしゃさんやだぁ〜がんばらない〜」と言いつつ呼ばれたらきちんと自分で椅子に座り、自分からお腹と背中をめくって見せて、口も大きく開けていた。すごい……成長だ……めっちゃ感動してしまった。

 

お昼は作るのが面倒になったので回転寿司を食べた。

夜、帰宅した夫に処方された消毒液を渡して背中を消毒してもらい、ガーゼを替えてもらった。

 

9月15日

再び皮膚科に行って経過を診てもらう。まだまだ皮下に内容物が残っているらしく、今度は麻酔なしでグリグリと背中を押されて中身を取り出される。めっちゃくちゃに痛くて全く我慢できず「イダダダダ!」「イッダー!」と声を出してしまう。背中は神経が集中しているので痛覚に敏感な気がする。今日も一緒に行った息子が心配そうに手を繋いでくれた。なんて優しいんだ…。

処置後に傷口の洗浄し消毒して、ガーゼを替えてもらう。今後は週2くらいで通院が必要らしく、来週の連休明けに再び病院に行くことに。お風呂はもう湯船にも入っていいらしい。週末に和歌山に旅行に行くので良かった。温泉に入りたい。