沈殿物を撹拌

思ったこととか感じたことの備忘録です。

出産に関する痛みランキング

息子は最近、夕方にお風呂に入るとそのままぐっすり寝てしまう。

お風呂で私の膝に乗せられて体を洗われると嫌がって泣くので(しかし湯船は気持ちよくて大好きらしい)、お風呂上がりは疲れてしまうのかもしれない。

 

夜にまとめて寝てくれると私もゆっくり出来るのでありがたいが、4〜5時間、下手したらそれ以上寝ているので、私のおっぱいが張りすぎてしまう。ガチガチに固まったおっぱいが痛くて仕方ないし、乳腺炎になるのも怖いので、その時はオムツを替えがてらムリヤリ起こすことになる。急に電気をつけられて、眩しそうに顔をしかめる息子の寝顔を見ると申し訳ないが、オムツを替えているうちに目が覚めた息子はおっぱいをゴクゴク飲んでいるのでお腹は空いてたんだろうし良しとしている。

 

そういえば、産前は出産の痛みに怯えて怯えて怯えまくっていた。

便秘100年分ときいて、ビビってビビってビビりまくっていた。

しかし、出産を終えてみて、痛みのランキングをつけると予想とちょっと違う。

 

【第3位】恥骨痛

臨月からずっと続いていた、股の付け根の関節あたりを、アイスピックのような鋭い何かでグリグリと押されているような鋭い痛み。特に寝起きが酷くて寝返りをうったりくしゃみをするたびに痛みで絶叫していた。「出産すると嘘のように治る」と聞いていたけど、産後2週間くらいはヒリヒリした痛みが続いて、おいおい話が違うじゃねーか!と思った。

 

【第2位】陣痛

これは噂通りの痛みだった。ピーク時は強烈な腹痛が腰あたりまで全体を襲ってきて、骨盤が外れて砕け散る寸前が3分おきに続いた。秒針のある時計を持って行って心底よかった…陣痛は1分で収まるというのは本当だった。私は子宮口がスムーズに開いてくれたから良かったけど、あれが長時間だったら大変だ…。

 

【第1位】乳腺!!

想定外というか予想外というか、誰か事前に教えておいてよ!と思ったのは、出産後に母乳を与えるための乳腺の痛み。出産2日目辺りからカッカと熱を持ち始め、2時間おきにおっぱいを吸わせているので乳首もヒリヒリと痛くなる。乳首が切れてきたので乳頭保護クリームを塗り、上からラップをしてケアしていたら、「長時間ラップしてると乳首にカビが生えますよ」などと看護師さんから恐ろしい発言をされてさらにビビる。しかも、息子もまだ上手く吸えないのと、最初はミルクを足しているのでお腹がいっぱいになるとグーグーとまとまった時間寝てしまい、私の乳腺は母乳がたまる一方だった。

退院1日前から母乳量が増えてきたのでミルク追加をやめたら、母乳製造ラインが暴走してるんじゃないかってくらいおっぱいが常にガチガチに張って痛いのなんの。

何より、恥骨痛や陣痛は自分一人が頑張って耐えればいい痛みなのに対し、乳腺は息子の唯一の食料と水分補給…いわば生命線だ。そう思うとよりいっそう神経質になってしまう。自分の体の一部が食料補給口になるってのはこんな大変なんだな…みんなこうやって頑張って育児してるのか…だったら誰か事前に教えてくれよ!!とやはり何度も思った。

 

ちなみに、分娩時も絶叫するほど痛かったけど、嵐のように過ぎ去ったせいで正直あんまり覚えていない。息子は吸引で出産したのでかなーり切開されたけど、局部麻酔されたのと、吸引器具を入れるときのカチャカチャとした金属音が恐怖感を増しただけで、思い返すと大したことなかったような…やっぱり激痛だったような…???

みんな「出産の痛みって不思議と忘れちゃうんだよね〜」と言っていたけどこういうことか。改めてすごいなぁ人体。