沈殿物を撹拌

思ったこととか感じたことの備忘録です。

具体的で想像しやすい壮絶さに爆笑

今日は両親が兄の住む横浜に行く日だ。

私の出産が近づいて、新生児を迎えるとしばらく兄側の孫に会えなくなるので、今のうちに行っておきたいそうだ。祖母はこの日に合わせて曾孫のために可愛いセーターを手編みで仕上げていた。

おかずやら差し入れやらも用意して、意気揚々と車に乗り込み出かけていく。私と祖母はお留守番。

 

両親が留守なのをいいことに、地元の友人二人を自宅に呼んでお茶をすることに。1人はすでに3回会ってる友人と、もう一人は仙台時代にいつもつるんでいた友人。部屋を軽く掃除して出迎える。

手土産に持ってきてくれたからあげクンやらシュークリームやらを頂きながら話に花を咲かせる。去年、熊本で行った結婚式の写真や、赤ちゃんのエコー写真を見てもらってあれこれとお喋りをした。主人から、産まれてくる息子の名前に「魁」もしくは「将」という漢字を使いたいと言われた、と話すと、「魁」だったらかーくんだね!という流れになり、光GENJIじゃん!という話題になった。全員発想が昭和すぎる。ちなみに私は楽天イーグルスの田中和基の「かーくん」のつもりだったのだが。ちなみに「将」はそのまま田中将大が由来だ。「魁」は元大関魁皇が由来らしい。野球と相撲好きの主人らしいチョイスである。野球は私も好きだけど。

 

主人は電車や飛行機も大好きで、典型的な鉄ちゃんだ。男の子はだいたい乗り物好きなので、息子がそっちに興味を持ち始めたら主人に任せる気満々だ。アニメ・特撮は私がオタク気質なので担当する気満々である。しかし、別方向のものに興味を持ったらどうしようか、という話になった。

私は虫が大の苦手だ。特に、毛虫、芋虫、青虫の類は日常生活に影響があるくらい生理的にダメだ。この文章を打ってるときに変換候補で出てくる可愛い絵文字の虫ですら、表示されるとギャッとなる。もし、息子が虫に興味を持ったらどうする?という話になり、本気で悩んだ。毎日のように虫を持って帰ったり図鑑を読むのを迫られたりしたらどうしよう。困る。しかし、友人の娘は、同じ高校の男子生徒が体育館に入ってきた虫から逃げ回るのをみて幻滅したという。そういう話をきくと虫が苦手すぎても困る。

ちなみに私は爬虫類はそれほど苦手ではない。好んで素手で鷲づかみ!みたいなことはしないけど、蛇を見かけたら棒でチョイチョイと追っ払うことぐらい平気だ。友人は、虫より蛇が大嫌いだと言っていた。息子には、私の蛇レベルで「好んではいないけどそれほど苦手ではない」になってもらうのが理想だけど、そう上手くもいかないんだろうな…。

 

最後に、出産の痛みの話になった。私は予定日まであと1ヶ月強。痛みやツラさに対するイメトレを始める時期だろう。

子持ちの友人は18年前の記憶を思い出しつつ意見をくれる。ほかの出産経験者にきくと、最終的に一番イメージしやすいのが、「便秘100年分」だという。友人も納得しており、さらに加えると「便秘100年分ためたお腹をとうとう下してしまって強烈な腹痛を起こしてトイレに駆け込むけど、肛門が開いてないので踏ん張るのを止めなきゃならない(いきみ逃し)」の、繰り返しだそうだ。早く出してスッキリしたいのになかなかできないツラさが大変だそう。あまりに具体的かつ想像しやすい壮絶さに、笑いつつも「マジかぁ〜!」とおののいた。独身の友人は絶句している。

友人は出産直後は、赤ちゃん誕生の喜び!よりも「お、終わった…ようやく…」という安堵感の方が強かったらしい。しかし付き添いの夫や両親は生まれた赤ちゃんに夢中で、助産師さんや先生も仕事を終えて去ってしまい、友人は一人残されて疎外感を感じたとか。それを聞いた私は、主人と両親に「頑張った私を労う係」を交代でしてもらおうと決めた。退院したら、友人達も赤ちゃんよりまず私を褒め称えに来る、と言ってくれた。

 

喋るだけ喋って気がついたら夕方。友人とはまた会う約束をし、帰っていったので見送る。

祖母と夕飯を済ませ、お風呂を沸かしているうちに両親が横浜から帰ってきた。兄の息子は、じいじばあばが手土産に持ってきた「おっきいブーブー」のおもちゃも、ひぃばあが編んでくれた手編みのセーターも大変気に入って喜んでくれたらしい。その報告には祖母も大喜びで、今夜はよく眠れそうだと言っていた。

私は、お義姉さんに出産についていろいろ聞いてもらうように頼んでおいた。事前に産道の開きにくさを調べる方法があって、緊急帝王切開に備えられる…みたいなことを、以前にお義姉さんに聞いていたような気がするのだ。

結論として、それは子宮頸管の長さを調べるフツーの妊婦健診のことで、リスクを調べられるのは緊急帝王切開じゃなくて切迫早産の方だった。私の勘違いだったようだ。

それは別にいいんだけど、両親から報告をきくと、この検診の話はほとんど兄が喋っていたらしい。妻の子宮頸管や産道の話題を…兄が…自分から…両親に…。まぁ正直言って妹の私はドン引きだ。母は「あの子(兄)もあんたのことを心底心配してるのよ」と言っていたけど、まぁドン引きだ。

あまりにドン引きしてしまい、主人の「妊娠出産は女性だけに与えられた神聖な役割だから…」と一歩引いているスタンスに逆に感謝した。今まで私はそれを不満に思うこともあったけど改めよう。ありがとう主人。