沈殿物を撹拌

思ったこととか感じたことの備忘録です。

結果を待つドキドキタイムが一切なかった

今日は主人の夏休み最終日。昨日の深夜バスで仙台から戻ってきたらしい主人は、朝起きると息子の顔を覗き込んでいっしょに寝転がり、オムツを替えたりしている。風邪気味の私は息子に授乳をしたあと、再びゆっくり寝ることにした。主人も疲れたのか横になっている。

 

お昼前になってようやくのそのそと起き出す。義妹からドイツ土産でもらったチーズをパンに乗せて焼いて食べる。最近お気に入りの食べ方だ。デザートにはバナナヨーグルトにきな粉をかけてオリゴ糖で味付けしたものを食べた。飲み物はキレートレモン。ビタミンCを摂って免疫力をあげて風邪を治す狙いだ。

 

去年の引き続き「災害級の猛暑」らしいので、今日も家から出ずに過ごすことにした。実家から送ってもらった桃を剥いたり、御殿場アウトレットで買いだめしたゴディバのチョコを食べたりしながらのんびり部屋で過ごす。洗濯物を干すためにちょっとベランダに出ただけでも暑い。去年と全く一緒だ。

 

そして去年の今日は忘れもしない…いや、つい最近まで忘れてたけど、息子の妊娠が発覚した日だ。ずっと生理が遅れていて、毎日つけている基礎体温も下がる様子がなく、こうなったら検査だ!と主人に高らかに宣言して、いつも行っているところとは別の、ちょっと遠いドラッグストアに妊娠検査薬を買いに行った。普段使いのドラッグストアでは恥ずかしかったのだ。

 

妊娠検査薬を使うのは生まれて初めてだったので、買ってきたはいいが緊張してしまい全然尿意をもよおさない。そうこうしているうちに主人はジムに行く時間になり出かけてしまった。私は一人でお茶やコーヒーをガブガブ飲み、2時間後くらいにようやくトイレに行った。取説には「検査薬の反応が出るまで5分ほど放置して下さい」と書いてあったが、使ってみたらみるみるあっという間に陽性の線が現れてビックリした。ドキドキと結果を待つ時間とか無いのかよ!と線を見ながら思わずツッコんだ。

 

陽性が出たとなると今度は産婦人科で診てもらわなければならないな…と思ったけど、あいにく次の日から結婚1周年の記念に北海道旅行に行くことになっている。帰ってきたらすぐにお盆期間になってしまうので、早めに行くとなると駅前の総合病院しかない。初めての妊娠なので病院はいろいろと吟味したいところだが、そうも言ってられずバタバタ慌てて調べた。

そうこうしているうちに主人が帰ってきた。結果を教えると「まぁそうだろうと思った」と大して驚くこともなく、しかしじっくりと喜びを噛みしめているようだった。

 

私はとりあえず妹にだけ連絡をした。2ヶ月前にも生理が遅れていた時があり、その時にも妹にいろいろ相談に乗ってもらっていたのだ。その時は結局妊娠はしておらず、しかし超初期の流産だった可能性が高いようだった。その記憶が新しく、今回も経過がどうなるか分からないので、あまり周りに吹聴しないようにしようと思ったのだ。

 

……と思ったのだが、その夜に友人と会う約束があり、いつもは率先してお酒を頼む私が「ソフトドリンクで」などと言い出したら理由は一つしかない。早々に察した友人に「今後、急に私がお酒を飲み出したら、ああ、そういうことか、と思って付き合ってね」と伝えた。どんな結果になっても友人に妙な気を使わせない保険のつもりだったが、自分で言って自分で心が軽くなったのを覚えている。

 

幸いにも、息子は順調に育ってくれ、私は無事に今日まで禁酒生活を続けている。