沈殿物を撹拌

思ったこととか感じたことの備忘録です。

悲しみを通り越して未だに信じられないのだ

信じられないくらい悲しい出来事があって、あれから1ヶ月近く経つ。

まだ深い悲しみの中にずっといる。

 

息子の世話をしていても、夕飯を作っていても、テレビを見ていても、お風呂に入っていても、悲しさがワッと押し寄せてきてどうしたらいいのか分からなくなる。実は全て夢か冗談だったんじゃないか、と今でも思っているくらいだ。

 

悲しみに浸ってるうちにどんどん日は経っていき、今月いっぱいで川崎から滋賀に引っ越すことになっている。昨日で主人は東京での勤務を終えて引っ越し準備の休みに入った。

お昼頃にエアコン取り外しの業者が来て、2台取り外してもらう。これから引っ越しまでにエアコン不在の生活だけど、最近は気候が気持ちよくなってきたので多分大丈夫だろう。

1台は義妹の家に譲るということで、主人は車に積んで運びに行った。

 

私は留守番をしながら、TVerで「監察医 朝顔」の最終回を見た。娘のつぐみちゃんが可愛いらしく、孫娘にデレデレの時任三郎が微笑ましい。人の死を扱うドラマは多くあるけど、今までもこれからも当たり前のように続いていくと思っていた日常が突然崩れてしまう悲しみがよく描かれていて、今の私には思うところがありすぎるドラマだった。

 

これからの人生、心配や不安なことはたくさんあった。更年期障害の精神的な乱れとか、老化による体力の衰えとか、老いていく両親の介護とか、残される家をどうするかとか。

そういうことに対する心構えというか備えは何となく考えていて、仲のいい友人たちとお茶でも囲みながら相談や愚痴を言い合う関係がこの先もずっと続くんだと無防備に予想していた。

 

しかしまさか、思いつく限りで一番の不幸が近しい友人に降りかかるとは思ってもみなかった。

 

この先の人生をどう生きたらいいのか分からないくらいに混乱している。予想外の出来事すぎる。

しかし、幼い息子はこっちのそんな事情は考慮してくれるはずもないし、私が落ち込んでしまい育児がおろそかになるのは可哀想だ。思うところは数あれど、とりあえず普段どおりの日常を過ごしている。

僅かな救いは、事情を知った私の家族もみんなとても悲しんでいるということだ。思いを共有できる人がいるのは心の支えになる。

 

もう不幸はこりごりなので、せめて、これからの人生で友人が心穏やかに過ごせるように祈るしかない。